DeNA・三浦監督 自力V消滅に声を振り絞る「みんなで戦っていくだけ」

6回、投手交代を告げる三浦監督(撮影・坂部計介)
広島にリードを広げられ、浮かない表情の三浦監督(右)=撮影・坂部計介
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 「広島9-2DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 DeNAが広島に敗れ4連敗(引き分けを1つ挟む)。首位の阪神が巨人に勝利し、数字上DeNAの自力優勝が消滅した。セ・リーグで5月中に自力優勝の可能性が消滅したのは2008年・横浜(46試合目)以来となった。DeNA・三浦大輔監督(47)は「目の前の試合をみんなで戦っていくだけです。数字上の問題はあるかもしれないが、一戦一戦やっていくだけです」と声を振り絞った。

 負けるべくして負けた試合だった。悪送球やバッテリーミス。得点に至るまでに四球でためたランナー。この日の試合前練習ではいつもより打撃練習時間が短かったDeNA。その分ノックの時間が増えていた。だが結果的にはエラーで相手にチャンスを与え、そこを見逃されなかった。

 二回、先頭の西川の打球を一塁手・ソトが下がって捕球。ベースカバーに入ったロメロの膝下に送球し捕れず(記録は一塁のエラー)。続く安部の打球を二塁の牧が捕球し、二塁に送球するも、またもや悪送球。無死二、三塁で小園に先制適時打を浴び、羽月にも2点適時打を浴びた。先発のロメロは四回に松山に2点適時打を浴び降板。

 来日2度目の先発を3回2/36安打4四球5失点で降板したロメロは「制球が安定せず、有利なカウントを作ることが出来なかったので結果的に苦しい投球になってしまいました。早い段階でマウンドを降りることになりチームに申し訳ないです」と振り返った。

 打線も四回からはヒットが出ず、無得点。終盤はバッテリーミスなどで広島に追加点を与え、終わってみれば9-2の完敗だ。23年ぶりのリーグ優勝に向け、スタートした2021年だったが42試合を終了した時点で早くも土俵際に立たされた。

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