高校野球で2打席連続申告敬遠 昌平・吉野「相手の作戦なので」通算47発ドラフト候補

 「春季高校野球埼玉大会・準々決勝、昌平2-1浦和実」(1日、大宮公園野球場)

 昌平が九回サヨナラ勝ちで準決勝に進出した。九回2死一塁から走者が二盗を成功したタイミングで代打策。好投を続けていたエースの田村に代わって打席に立った大園が、今大会初出場初打席で決勝の左前適時打を放った。

 ドラフト候補で高校通算47発の昌平・吉野創士外野手(3年)は無安打に終わったが、スラッガーの片りんを感じさせた。初回の1死二塁、三回1死二、三塁と2打席連続で申告故意四球。初めての経験に戸惑いながら、「相手の作戦なので仕方ない」と割り切った。

 スイングをさせてもらえないもどかしさの中、走塁や守りでチームに貢献した。初回に歩かされると2死一、三塁から二盗をマークし、四回には中堅の大飛球を背走しながらダイビングキャッチ。黒坂洋介監督が「守備も足も一級品」と認める実力を発揮した。

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