ヤクルト・金久保 6回0封2勝目!一番の武器・直球貫いた
「DeNA0-4ヤクルト」(30日、横浜スタジアム)
初々しい笑顔が映えた。連敗ストップの立役者は、若いバッテリーの強い意志。ヤクルト・金久保が自己最長の6回5安打無失点の好投で、2勝目をつかみ取った。「一番の武器は直球。それで打たれたら仕方ない」。腹をくくって投じた106球だ。
ピンチを背負いながらも、150キロを超える速球で押した。内角を突く強気の投球もさえ、六回無死一、二塁のピンチも佐野を三振。牧からも三振を奪い、最後は宮崎を二ゴロに仕留め、スコアボードに「0」を刻んだ。
高校時代から磨き続けてきたという直球だ。入団後には小野寺2軍投手コーチと取り組んだ一からのフォーム修正に取り組み、この1週間でも直球を見つめ直した。プロ入り前に父から言われた「球の質さえよければ打たれない」が原点だ。
仲間の奮起に、捕手・古賀の思いに好投で応えた。ピンチの場面で出されたサインは直球。「それに応えようと思いきり投げました。(2勝目は)周りに感謝したい」。開花はもう少し先。それでも今、確かな花が開こうとしている。