総社南が“大物食い”で4強進出 昨秋は1回戦負け 主将はうれし涙ぬぐう

 「春季高校野球岡山大会・準々決勝、総社南1-0おかやま山陽」(30日、倉敷マスカットスタジアム)

 昨秋は西部地区予選の1回戦で敗退した総社南が、今大会3度目の“大物食い”で初の4強に進出した。

 試合後のスタンドへのあいさつ。主将の田中健ノ介内野手(3年)は「ありがとうございました」の声を震わせ、真っ赤な目を何度もぬぐった。

 1回戦は昨夏の独自大会4強の岡山理大附、2回戦は秋準Vの関西を大差で10-3で撃破。そしてこの日は2回戦で優勝候補の岡山学芸館に競り勝ったおかやま山陽相手に、完封リレーで勝利。「強いところとの競った試合で、ずっと集中していて、それが解けてホッとした」。強豪校との連戦を突破し、主将は少しだけ勝利の余韻に浸った。

 試合はエースナンバーを背負う三宅智也投手(3年)がらしさを存分に発揮した。100キロ台の直球と、さらに遅い、倉敷マスカット球場のスピードガンでは表示されない、80キロ台前半の超スローカーブを駆使。さらに投球ごとに間合いを変え、走者がいなくてもクイック気味に投球するなど工夫をこらした投球で6回2/3を5安打無失点に抑えた。会心の投球で勝利に貢献し「全てにおいて相手が上。攻めていかなければいけない。気持ちで投げました」と、笑顔で試合を振り返った。

 板谷好通監督は「選手たちは自分たちには力がない、ということを理解して、できることをやりきっている」と、快進撃の要因を分析する。春の頂点まであと2つ。準決勝の相手は優勝候補筆頭の創志学園だ。「ここまできたら勝ちたい」と田中。持てる力を出し切り、勝利を目指す。

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