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若手が活躍し始めた巨人 主力組昇格も「悩ましい選択を強いられる」と高代氏

 阪神との首位攻防戦に巨人が勝ち越し、ゲーム差を1つ縮めた。この3連戦で中軸に脇役が絡んで攻撃力が倍増した巨人だが、気になるのがコロナ禍で欠けていた主力選手や新外国人の昇格。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「入れ替えが難しいが、そこが見もの」と興味津々に話した。

 ◇ ◇

 巨人打線がこの3連戦で目を覚ましたね。阪神にすれば、最も抑え込みたい相手だっただろうが、この試合の秋山は悪すぎた。スピードがないうえに球が甘くて高い。そこを痛打されていた。

 初戦は巨人のサンチェスが悪く、大城のリードにも問題があったが、この試合ではその教訓を生かしていたように感じた。

 阪神打線が初球をブンブン振ってくるのを察知すると、大城はボール球を効果的に使い出した。ボール球を1つ提供してストライクを取る工夫。その分、高橋の球数が増えていったが、失点を抑えることにつながったのではないか。

 また、1球1球、投手に低く投げるように、腕を振るようにと、仕草で伝えていた。まさしく1球入魂だったね。

 一方、この3連戦で合計16点を取った打線。2戦目はロースコアで投手陣が踏ん張ったが、岡本の2発が効いた。この日も初回に岡本が先制の2点打を放った。

 秋山にトドメを刺すような坂本の2ランも阪神に大きなダメージを与えただろう。岡本と坂本。この2人の存在はやはり大きい。さらに梶谷が調子を上げてきている。こうなると若手も乗ってくる。

 主軸に当たりが出ないと、どうしても若手もそれにつられるものだ。そして守りや走塁にも元気のなさが出てしまう。

 コロナ禍で丸や中島、ウィーラーらの主力が欠けているこの時季は逆にチャンスなのだが、ここへきて若手に躍動感が出てきたのは心強い。

 松原の打撃がよくなってきたから1、2番の出塁が目立つ。吉川や重信にも元気が出てきた。

 そして香月。初回の好送球は、この試合の勝因の一つと言ってもいいほどのプレー。よくサードへ投げたよ。

 (初回無死二塁から糸原の強烈な一ゴロを捕球すると、迷いなく三塁へ送球して近本の進塁を阻止した)

 ワンバウンドでさばいた瞬間に殺せると判断したのでしょう。これはセンス。投げるところにセンスを感じる。投げられない選手の方が多いのだから。

 確実に一塁でアウトを取ると、「なぜ投げない?」という声は出るだろうが、なかなか投げられるものではない。ひとつ間違えば大ピンチを招くからだ。

 七回に打ったライトへのホームランは見事の一語に尽きる。澤村との交換トレードでロッテから来た選手だけど、本当にいい選手が入ったと思う。打撃のセンスもいいし、1軍に必要な戦力になってきている。

 原監督自身、2軍調整中の主力が上がってきても、すぐには試合で使わないような話をしているようだけど、その前にだれを2軍へ落とすのか、難しいし、悩ましい選択を強いられることになるね。

 若手、脇役に元気が出てきたからこその悩みかな。入れ替えがどうなるのか、見ものだね。

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