楽天・則本昂“みそぎ”の今季初星 6回1/3を1失点「一番緊張感あった」
「ロッテ1-2楽天」(31日、ZOZOマリンスタジアム)
熱のこもったピッチングでねじ伏せた。楽天・則本昂大投手が今季初先発し、6回1/3を4安打1失点で白星を挙げた。チームは開幕から4戦3勝という中で回ってきたバトン。「これまでより1番緊張感があった」と振り返りながらも、キャンプでの成果も発揮。新たなスタイルを印象付けた。
初回からいきなり、勢いを取り戻した直球がさえる。1死でマーティンを迎えた場面。初球が153キロ、2球目が154キロ、3球目でこの日最速の155キロと出力が上がった。「抑え込んだ部分は多かった」。球場のざわめきが1球ごとに増し、最後はチェンジアップで一ゴロに仕留めた。
今年からセットポジションから再びワインドアップの始動に変更。他にも「今年に入ってあまり良くない」と語るフォークの代わりにチェンジアップを決め球に使うなど、いくつかの変更点を結果につなげた。七回1死二、三塁のピンチで降板したが、勝利に貢献する投球となった。
開幕直後には週刊誌で離婚騒動が報じられた中での一戦。本人の口から騒動について語られることはなかったが、ヒーローインタビュー後には帽子を取ってファンからの拍手に応えた。「今日は全員で勝てた試合かなと思います」。これからも気迫を込めた投球でチームを勝利に導く。これが則本昂の使命だ。