強打の名捕手で鳴らしたプロ野球で監督通算1565勝を挙げ、昨年2月11日に84歳で亡くなった野村克也さんの追悼試合が28日、行われた。かつて指揮したヤクルトと阪神が東京都新宿区の神宮球場で対戦したこの日、名将が両球団でつけた背番号73を両選手ら全員が背負って臨んだ。
ヤクルトで抑えとして活躍した高津臣吾監督は野村さんの下では3度、日本一に輝いた。「こうして思い出す時間ができて良かった。まさか自分が73番でベンチに座るとは思わなかった」と感慨深げに語った。阪神の矢野燿大監督は「大きく影響を受けた。もらったものは伝えていく」と誓った。