県岐阜商 サヨナラ打浴びた松野 3代で踏んだ甲子園の土「まだ実力が足りない」

 9回、サヨナラ適時打を放つ市和歌山・亀井新生(撮影・伊藤笙子)
 力投する県岐阜商・松野匠馬(撮影・吉澤敬太)
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 「選抜高校野球・1回戦、市和歌山1-0県岐阜商」(23日、甲子園球場)

 大会屈指の好投手、市和歌山・小園健太投手(3年)を追い詰めた県岐阜商だったが、あと一本が出なかった。同校のセンバツ初戦の零封負けは、51年・前身の長良時代以来70年ぶりとなる。

 鍛治舎巧監督(69)が「試合前に想定した通りの小園君を攻めきれなかった。変化球に十分な対応ができなかった」と嘆くように、小園相手に何度も得点圏へ走者を進めたが、ホームが遠かった。一方で「スピードへの対応力はあった」と夏への手応えもあった。

 投手陣は序盤から先発の野崎慎裕投手(3年)が相手打線を抑え込んだ。長打は許さず、要所を締めて6回3安打無失点。昨年夏の交流試合で先発し1回2/3を3失点で降板した悔しさを晴らした。野崎の後を継いだのは松野匠馬投手(3年)。七、八回とゼロに抑えたが、九回1死一、二塁からサヨナラ打を浴び悔しい終戦となった。祖父、父と3代にわたって甲子園を経験。「まだ実力が足りない、と伝えて、夏に向けてやっていく」と、さらなる努力を誓った。

 「選手たちの力を十分引き出してあげられなかった」と鍜治舎監督。昨年のセンバツに出場できなかった卒業生の分まで勝利を誓ったが、悔しすぎる初戦敗退となった。

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