市和歌山がサヨナラ勝ち ドラフト候補の小園、4安打8奪三振で完封

 9回、本塁に滑り込む市和歌山・平林直(撮影・伊藤笙子)
 力投する市和歌山・小園(撮影・吉澤敬太)
 4回、県岐阜商・高木翔斗(手前)相手に力投する市和歌山・小園健太(撮影・高部洋祐)
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 「選抜高校野球・1回戦、市和歌山1-0県岐阜商」(23日、甲子園球場)

 両チームスコアボードに0が並ぶ緊迫した展開。市和歌山は九回に劇的なサヨナラ勝ち。先発したドラフト候補の最速152キロ右腕・小園健太投手(新3年)が、被安打4、8奪三振、完封で勝利に導いた。

 この日は最速147キロ。6四球を与えながら、武器の直球にスライダーが効果的だった。九回まで6度得点圏に走者を進められるピンチを迎えても、最後は得点は許さなかった。

 二回は安打と犠打で1死二塁とされたが、後続を断った。三回は安打と四球、犠打で1死二、三塁のピンチを背負ったが、2番・宇佐美を外角のスライダーで空振り三振、3番・山本を外角低めの146キロ直球で見逃しの三振に仕留めた。八回2死一、三塁の場面でも、代打行方を外角低めのスライダーで空振り三振に斬った。9回2死二塁のピンチもしのいで、130球を投げきって味方の攻撃に託した。

 0-0で迎えた九回は1死から安打と四球で一、二塁とし、7番・亀井が中前にサヨナラ打を放った。

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