「巨人紅白戦、白組５－６紅組」（１１日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎）

　堂々の投球を披露した。巨人のドラフト１位・平内龍太投手（２２）＝亜大＝が１１日、紅白戦に先発して実戦初登板。最速１４６キロの直球も駆使して１回を無安打無失点に抑え「（自己採点は）７０点くらい。楽しかったです」と、屈託のない笑みを浮かべた。

　アピールは意識せず、自身の今の投球を打者にすることに集中した。初回、１死後に湯浅に四球を許したが、続く北村を１０２キロの縦スラで三ゴロ併殺に仕留めた。登板後に桑田投手チーフコーチ補佐から「四球を出したけど、その後も落ち着いていて良かったよ」と声をかけられた。

　原監督は「やっぱり実戦的。思っていた通りのピッチャー」と目を細める。視察した阪神・嶋田宗スコアラーは警戒感を示した。「コントロールもまとまっている。やっかいになるんじゃないですか」と険しい表情だ。

　背番号１１の大きな武器は強心臓。「緊張はあまりしないタイプ。今日もあまりなかった」。休養日の１０日は、試す意味であえてキャッチボールをせず、宿舎周辺を散歩してリラックスし実戦デビューに備えていた。

　即戦力右腕は「思ったよりも自分でもいい感覚で投げられたので自信になりました」と手応えを口にし、先を見据えた。