日本ハム・斎藤佑、決意の200球 マー君復帰に思い…2軍からはい上がる!

 「日本ハム2軍春季キャンプ」(1日、国頭)

 右肘靱帯(じんたい)断裂から復活を目指す日本ハムの斎藤佑樹投手(32)が1日、沖縄・国頭で、昨年10月の故障以来初めてブルペンでの投球を再開した。捕手を立たせて軽めの力で200球を投じ、復活に向けて一歩前進。今季から日本球界に復帰する、かつてのライバル・楽天の田中将大投手(32)への思いも口にした。

 快晴の国頭のブルペンに、乾いたミット音がテンポ良く響いた。「ヨシッ」という声とともに、時折笑顔も浮かぶ。入念にフォームを確認し、インターバルも取りながら「4割、5割」の力で200球。久しぶりの傾斜を使った投球に、斎藤佑は「だいぶ、感覚と体への負荷も違いますね」と充実の表情で振り返った。

 昨年10月に右肘靱帯を断裂し、早期復活のため保存療法を選んだ。現在の肘の状態は「つながりかけている。靱帯の機能を果たし始めている状態」と説明。見守った木田2軍総合コーチ兼投手コーチは「1月中よりもボールの強さ、質が上がっている。超回復」と目尻を下げた。

 今キャンプでは「できるだけ強度を落とし、球数を投げる」のがリハビリのテーマ。「ある程度の負荷をかけていかないと、靱帯は再建していかない。なるべく球数を投げたい」と、医師とトレーナーと相談しつつ、今後も毎日、この投球ペースを維持していく予定だ。

 再起にかける思いも一層強くなった。06年夏の甲子園決勝で、延長引き分け再試合の死闘を演じた田中将が楽天に復帰。「野球界にとってはとても良いニュース」としつつ「僕自身ができることはケガを治して、同じプロ野球選手として戦えるステージまで上がっていくことを意識したい」と覚悟をにじませた。

 キャンプ初日に大きな第一歩を踏み出したものの、油断は大敵だ。「ここからが大事。しっかり上げていけるように」。気持ちを引き締めながら、復活ロードを歩んでいく。

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