巨人のブレーク候補は誰か「雰囲気ある」大型左腕の横川凱 評論家の視点

 リーグ3連覇、日本一奪還を目指す巨人。今オフはDeNAからFA宣言した梶谷、メジャー通算196発のスモークなどを獲得したが、戦力に厚みを増すためには若手の台頭が欠かせない。

 昨季は戸郷や大江、松原らが活躍したが、今季の「ブレーク候補」は誰か。1軍キャンプにはドラフト1位の平内、同4位の伊藤がメンバー入り。さらに、高卒3年目の横川も初めて1軍スタートとなった。

 巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は横川について「高校時代は荒削りな面があったが、去年1軍で(2試合)投げた印象では少し肘の位置を下げ、制球にもまとまりがあった」と振り返り、巨人にはいないタイプとして「190センチの大型左腕は球界を見渡しても貴重。高卒3年目ならちょうどプロの体になってくる頃だし、楽しみな存在」と期待した。

 大阪桐蔭で同学年のロッテ・藤原や中日・根尾、日本ハム・柿木と春夏連覇を達成していることにも注目。「マウンドでの立ち姿も、さすが大阪桐蔭出身という雰囲気があるよな。プロでは一回が良くても、次の回にガラッと崩れてしまうような、セルフコントロールができない選手も多い。そういった意味では大阪桐蔭で大舞台を経験しているというのは、今も生きていると思う。こういった選手は、ブルペンでの良さをそのまま出せる選手が多い」とした。

 野手では昨年のキャンプ、オープン戦で存在感をアピールした湯浅も1軍スタート。17年ドラフト8位、4年目の21歳だが昨季はファームでチーム最多74試合の出場と期待が大きい。関本氏は「ジャイアンツ球場で特大のホームランを打った試合を見たが、小さいけどパンチ力はあるし、健大高崎で培った走塁センスも光る」と評価。二塁手は吉川尚がいるが、「どんな形であれ、1軍で80試合くらい経験を積めたらその後の可能性が広がる」とした。

 昨季1軍を経験した若手ではロッテから移籍2年目の香月と北村らも1軍スタート。2軍スタートの沼田や、けがの影響で育成選手となり3軍スタートとなる直江、外野手の山下も虎視眈々(たんたん)と再浮上を狙う。関本氏は「今のジャイアンツは調子のいい選手を1軍に上げて、どんどん使っていく。今年もそうなるだろうし、チャンスが来たとき、いかに結果を出せるか。戦力の底上げをしなければ、ソフトバンクを筆頭にパ・リーグ勢は倒せないだろう」と語った。

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