巨人戦力外 田原誠次は現在もオファー待ち 家族の思いを受けて現役続行模索へ

 巨人を戦力外となった田原誠次投手(31)が、29日放送のTBS系「プロ野球戦力外通告」に出演。トライアウト受験もオファーはなく、現在も現役続行を模索していることが伝えられた。

 通算222試合に登板したサイド右腕。今季は1軍での登板機会に恵まれず、戦力外通告を受けた。それでも、現役続行への道を諦めきれず「まだまだ投げられるし、できないからクビになったって感じでは僕のなかではないので、現実を受け止められないじゃないけど…」と、トライアウト挑戦を決めた。

 後押ししたのが、家族の存在だった。2歳年上の妻・優子さんと10歳の長男・颯汰君、1歳になる長女・優雫ちゃんの4人家族。特に父が1軍で活躍している姿を知っている颯汰君は戦力外通告を受けた事実を受け入れられず、「それはさすがに嘘だと思ったけど嘘じゃなかった」と落胆したという。

 「辛かったですね。野球しているパパが大好きっていってたから、落ち込んでいるのを見て、それも含めて(戦力外通告は)最悪な出来事だった」と、優子さん。そして、「今年は特に応援にいってないし、上で投げる姿を見てないから。こんなんじゃ終われない」と、悔しさもにじませた。

 家族の思いも背負ったトライアウトでは空振り三振、右中間二塁打、空振り三振。その姿に優子さん、颯汰君も涙を流して見守った。

 田原はNPBに限らず社会人野球などの道も模索したが、オファーなし。引退への迷いもあったが、家族の思いも受け、今後も現役続行の道を模索していくことが伝えられて番組は終了した。

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