ヤクルト・村上 三冠王「取りたいのは取りたい」来季最低3割30本100打点超!

 ヤクルトの村上宗隆内野手(20)がデイリースポーツのインタビューに応じた。今季全試合で4番を担い、巨人・岡本、阪神・大山らと激しいタイトル争いを繰り広げた。初のタイトルとなる最高出塁率やベストナインを受賞。将来的には「未知の世界」という三冠王へも意欲を見せた。

  ◇  ◇

 -まずは今季を振り返って。

 「2年連続で全試合に出られたので、そこは自信になりました。体作りの面で、やってきたことは間違いじゃないっていうのは感じましたし、打率も3割に上がって、少しずつ手応えは出てきているのかなと。個人としては、すごく自信になるシーズンでした」

 -悩みもあった。

 「前半戦で本塁打がなかなか出ずに、なんでだろうって考えたときもありました。青木さんや、自主トレを一緒にやってくれている方に『こういうときはどうやって考えていますか?』など聞いたり。後半戦はいろいろ変えていく中で結果も残ってきたので、来年はその感覚で本塁打も率も残していけたらいいなと思います」

 -開幕前には、阪神・大山にバットをあげたと聞いたが…。

 「練習試合のときですかね。『バットがほしい』と言われて、使っていた形も似ていたんです。大山さんとは侍ジャパンで初めて一緒にやらせてもらって、その後のミズノアンバサダー会議でも会った仲です」

 -そんな大山と今季はタイトル争いを繰り広げた。巨人・岡本らライバルの存在は。

 「二人に対してっていうのは、正直あんまりないかもしれないです。チームが負けて悔しいっていう気持ちだけですかね。でもシーズン終盤にいくにつれて、初めてタイトルが取れたらいいなと思い始めて。だからこそ来年は最初からタイトルを見ながらやりたいと思っています」

 -契約更改では本塁打、打点が『2位で終わったことが今の実力』と話した。

 「それが結果として出ているので。1位になるためには、もっと確率も上げないといけないし、打点を稼ぐチャンスでしっかり打つというのもあるだろうし。そういうチャンスはたくさんあったので、それが今の実力かなと思っています」

 -今年一番取りたかったタイトルは。

 「全部取りたかった(笑)。でも今季は打点ですかね。全然打点を稼げない時期もありましたし、そこをなんとか踏ん張って、少しずつでも打点を稼いでおけばよかったのかなとは思います」

 -ライバルたちを超えていく必要がある。負けられない思いは?

 「それはないですね。相手に打たれたから、打ちたいっていう気持ちではないんですよ。僕は常に打ちたいと思っているので」

 (考えながら、言葉を続ける)

 「そこで自分が打つか、打たないか。相手が打っても、自分が打てばいい話なんです。ライバルは自分自身ですかね」

 -三冠王への思い。

 「それは取りたいのは取りたいですよ。でもまだ(打撃3部門で)一個もタイトルを取ったことがない。一個、一個経験していかないと分からないじゃないですか。実力をつけて、最後に取れたらなと思いますけど。まだ未知の世界です」

 -最後に来季の意気込みを。

 「まずは最下位脱出ですね。1試合でも多くチームの勝ちにつながる打撃がしたいです。個人としては3割、30本、100打点。そこが最低の目標で、それ以上を目指していきたいですね。去年と今年は結果を残すことで精いっぱいだったんですけど、来季はタイトルも意識しながら…。もう一皮、二皮むけて成長したい。最終的には、十皮くらい成長します(笑)」

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