DeNA・古村徹が“2度目の”現役引退を発表 戦力外から独立L経てNPB復帰

 プロ野球のDeNAが19日、古村徹投手(27)の現役引退を発表した。古村は14年オフに一度、現役を退いたが、のちに現役復帰。独立リーグを経て、DeNAに19年シーズンから復帰していた。

 県立の茅ヶ崎西浜高から11年のドラフト8位で入団した古村は、負傷もあり登板機会をつかみとれず育成契約を経て14年限りで一度、現役選手から引退した。

 15年は打撃投手としてチームに貢献。その後、選手としての復帰を目指して、16年四国アイランドリーグplusの愛媛に加入した。18年シーズンはBCリーグの富山で投げ、同年オフにDeNA復帰を果たした。

 NPBに復帰した古村だったが、第2期とも言える2年間でも1軍登板は果たせず、今回、現役引退を発表した。球団を通じ、「今季限りで2度目の引退を決意しました。数年前に引退したにも関わらず、もう一度プロ野球選手としてチャンスを与えてくださった横浜DeNAベイスターズには感謝の気持ちでいっぱいです」と心境をコメントした。

 「そして幼少期から何不自由なく野球をやらせてくれた家族、前回も今回もなかなか思うようにプレーが出来なかった中でも応援してくださったファンの皆様にはたくさん背中を押していただきました。ありがとうございます」と周囲に感謝する古村は、「僕が歩んだ野球道は一直線ではなく難しい道のりでした。決して胸を張れる野球道ではなかったですが、それでも周りに左右されず自分を信じ続けた事が今日まで野球をやり抜けた要因だと思います。辛いと思っていた、怪我も、まわり道も、人に笑われた事も、振り返ってみれば全てが僕の財産になり僕自身を守ってくれる盾なんだと思っています」と野球人生を振り返った。

 そして、「九割の辛と一割の幸。これからも辛い思いをしながら、小さな幸せをたくさん積み上げていつかその盾で立派な要塞を築き上げられるようにこれからも精進していきます。またいつかお会いしましょう、ご声援ありがとうございました」と結んだ。

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