セの新人王はカープ森下で“順当”も…優勝貢献の巨人戸郷は「これ以上ない経験」

 両リーグの新人王が17日に発表され、セ・リーグは広島・森下暢仁投手(23)が選出された。

 森下は303票を集め、9票だった巨人・戸郷翔征投手に大差をつけた。新人王の行方に注目していたというデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「森下だとは思っていたが、思った以上に大差がついた。森下は後半の安定感がすごかった」と振り返った。

 現役時代、巨人でプレーしていた関本氏は4年目の71年に10勝11敗の成績で新人王。当時はヤクルト・若松勉氏との争いとなり、わずか10票差での僅差を制した。若松氏は規定未到達ながら、112試合で打率・303だった。

 「俺の時は東西199人の記者投票により、10票差で勝った。将来的にみたら若松が取っていたほうが良かったのかもしれないけどな」と笑いつつ、「今回は森下で文句なしだと思う。ただ、優勝争いをしているのと、そうではないシーズンというのはプレッシャーや疲労度も違う。俺の時も『V7に貢献したから』ということで票が入ったから。そういう点では、もう少し戸郷に票が入るかとも思った」とした。

 今回は森下が18登板で122回2/3を投げて10勝3敗、防御率1・91。戸郷が19登板107回2/3を投げて9勝6敗、防御率2・76。結果的には成績が示している通り、森下の“圧勝”となった。

 ただ、関本氏は来季の戸郷に大きな期待を寄せる。「戸郷は日本シリーズを含めて、これ以上ない経験をしたと思う。今年は後半にバテが見えて6回、7回を投げるのがやっとなところもあった。ただ、経験を積むことでこうした課題も解消できる。菅野が抜けるかもしれない来年は、投手陣の柱として1年間を戦い抜いてほしい」とエールを送った。

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