ロッテ大谷が引退、ファンに感謝「派手さもない僕を大声援で送り出してくれた」【NPB】

 ロッテは14日、大谷智久投手(35)が現役を引退、育成投手コーチに就任することを発表した。

 大谷は報徳学園高3年時に選抜大会で優勝。夏は1回戦で敗退した。早大、トヨタ自動車を経て09年ドラフト2位でロッテ入り。主に中継ぎとして活躍。14年には49試合に登板して2勝2敗23ホールド、防御率1・94の安定した成績を残し、翌15年には自己最多の登板56試合、32ホールドを記録した。17年には史上26人目の100ホールドを達成。19年は1軍登板2試合にとどまり、今季は1軍登板がなかった。

 通算成績は登板340試合、20勝34敗120ホールド、防御率3・67だった。

 大谷は球団を通じて以下のコメントを発表した。

 「ファンの皆さま、11年間たくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。本日をもってプロ野球選手生活に区切りをつけ引退を決断しました。

 幼いころから野球が大好きでプロ野球選手になるという夢を抱き両親をはじめ沢山の方々と仲間のサポートがあって2009年ドラフトでマリーンズに入団をすることができました。大学の大先輩である小宮山悟さんの背番号「14」をつけさせていただく事とになり興奮したことを今でも鮮明に覚えています。

 プロ1年目にマリンで初登板を果たしプロ初勝利、初ホールド、先発、中継ぎ、抑えと様々な経験をさせていただきました。派手さもない僕をいつも大声援で送り出してくださったファンの皆さまには感謝の気持ちで一杯です。

 失敗ばかりでしたがどんな時も勇気と力を与えていただき、幾多の困難を共に乗り越え、支えてくださり本当にありがとうございました。今後はコーチという立場で選手をサポートする形になります。

 選手に寄り添い、一人一人の個性を伸ばせるよう僕自身も学び、野球人として一人の人間としても共に成長したいと思います。マリーンズでの出会いと縁を大切にチームの勝利のため、未来のために、全力を尽くしていきます。11年間、本当にありがとうございました。」

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