21世紀枠候補入り 東播磨のナインも喜ぶ「名誉なこと」

 日本高野連は11日、来年3月19日に開幕する第93回選抜高校野球大会の21世紀枠候補の9校を発表した。知内(北海道)、八戸西(青森)、石橋(栃木)、三島南(静岡)、富山北部・水橋(富山)、東播磨(兵庫)、矢上(島根)、川之石(愛媛)、具志川商(沖縄)。この9校から出場できる3校を、来年1月29日の選考委員会で決定する。

 激戦区の近畿は、東播磨(兵庫)に決まった。この日はテスト期間中で練習はなかったが、自習をしながら発表を待っていたという選手たちは、吉報を受け素直に喜び合った。福村順一監督は「いい表情をしていました。まだ決まったわけではありませんが、地区の代表に選ばれたことは名誉なことです。選手には『責任感を持って、もう一度気を引き締めてやっていこう』と伝えました」とナインに気合を入れ直した。

 今秋の県大会で準優勝し、近畿大会に初出場。初戦敗退となったが、強豪・市和歌山に1-2の善戦を繰り広げた。同地区には、履正社から大金星を挙げて大阪3位になった山田(大阪)などが名を連ねたが、今秋の成績に加え、コロナ禍においてZoomやLINEなどのSNSを駆使して情報共有やスイングチェックを行うなど、指導者と選手の交流を深める工夫をした点なども大きく評価された。

 来年の選考委員会で3校に選出されれば、1974年の創部以来初の甲子園となる。「普通の学校の普通の生徒たちが、意識を変えて工夫して野球に取り組めば甲子園に行けるんだ、ということを証明したい」と意気込んだ指揮官。手が届くところまできた聖地を見据え、この冬でのさらなるレベルアップを図る。

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