史上初!連合チーム21世紀枠候補校 富山北部・水橋とは…
日本高野連は11日、第93回選抜高校野球大会の21世紀枠候補9校を発表した。今後、来年1月29日に開催される、同大会の21世紀枠特別選考委員会で「21世紀枠」の3校が決まる。北信越地区からは、富山北部・水橋(富山)が初めて連合チームとして候補校に選出された。
これは、県立学校再編統合の対象となった水橋高校と、富山北部高校及び令和2年4月に新たに開校した高校(校名は富山北部)の3校となる。部員数は3校合わせて17人。秋季富山大会では4強に進出し、北信越大会にも出場。なお、富山北部は昭和44年に春夏の甲子園に出場している。
推薦・選考基準としてあげられたのは、少人数、練習、施設面のハンディなど困難な環境の克服があるという点と、指導者、部員が一体となって練習などで創意工夫をこらし成果を上げているといったところだ。
連合チームということで合同部活動は平日の月、水、金の6限後に水橋の部員が富山北部に移動して行う。ただ水、金の5限と6限は水橋で専門体育の授業が実施されるため、富山北部の体育コースの部員は水橋に移動してその授業を受けた後、富山北部に戻って合同練習を行う形となっている。両校の移動は自動車で20分ほどだが、授業後の掃除や移動準備などに富山北部に戻ると、16時すぎからの練習合流となり全体の実戦練習を行う時間が限られている。
また全体練習後に行う打撃練習も、防球ネットが不十分なためトスバッティングや、テニスボールやバトミントンの羽を打つ練習が多いという。そういった環境の中でも、選手らが積極的にコミュニケーションを取ることで団結が強まり、自主的に練習に取り苦むことでレベルアップを図った。その努力が実を結ぶ形となった。
なお、9地区の候補校は以下の通り。
北海道地区-知内(北海道)
東北-八戸西(青森)
関東・東京-石橋(栃木)
東海-三島南(静岡)
北信越-富山北部・水橋(富山)
近畿-東播磨(兵庫)
中国-矢上(島根)
四国-川之石(愛媛)
九州-具志川商(沖縄)