木内幸男さん通夜 天国でセンバツ見守って…教え子ら2400人参列

 11月24日に肺がんのため89歳で死去した取手二、常総学院の元監督、木内幸男氏の通夜が2日、茨城県取手市の「やすらぎ苑」で営まれた。雨が降る中、元日本ハムで現常総学院監督の島田直也氏(50)やDeNA2軍監督の仁志敏久氏(49)ら約2400人が参列した。葬儀・告別式は3日正午から同所で執り行われる。

 春夏の甲子園の優勝旗に挟まれた祭壇は、グラウンド状にかたどられた。その上でほほ笑む遺影に向かい、教え子たちが感謝と決意を込めた。来春のセンバツ出場を確実にしている島田氏は「センバツを見てもらいたかったが、天国で見てもらえると思う」とし、棺(ひつぎ)に眠る恩師に「頑張ります」と誓った。

 来季から引退後初めて指導者としてDeNAのユニホームに袖を通す仁志氏は「(生前に)少しだけ話した。喜んでいてくれていると思う」と神妙な面持ち。心に残っている指導を「状況を考えて、その状況に応じた答えを出しなさいということ」とし、今後の指導にも生かしていく。

 野球に生きた木内氏の戒名は「常光院摂取球誉幸叡清居士」。自身の名前や率いた常総学院、取手二から文字を取り、よく物事を見通すという意味の「叡」の文字も入れられた。祭壇前に長くとどまることができないコロナ禍での通夜。短い時間の中で、参列者は希代の名将への思いを届けた。

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