四国銀行 創部初の4強ならず…脳腫瘍から復活の柴田2安打で一矢

 NTT東日本に敗れスタンドに深々と頭を下げる四国銀行・中川毅監督(左から3人目)
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 「都市対抗野球・準々決勝、NTT東日本8-0四国銀行」(1日、東京ドーム)

 四国勢として43年ぶりに8強入りを果たした四国銀行は強豪・NTT東日本に敗れた。四回までに7失点と序盤から苦しい展開。打線も散発4安打と振るわず、快進撃はストップした。

 ただ、主将が意地を見せた。柴田一路外野手はチーム唯一となる2安打。八回1死からは西武からドラフト2位指名を受けたNTT東日本・佐々木健投手の141キロを捉え、中前にはじき返すなど一矢報いた。

 グラウンドへ再び戻ってこられたことがうれしくてたまらない。脳腫瘍が見つかり、5月に手術。懸命なリハビリで大舞台に間に合った。「まずは会社の方に戻ってくる場所を用意してくれたからこそ。手術が失敗していたら頑張れていない」と、仲間や執刀医に対する感謝の思いがあふれた。

 チームも全国で躍進を果たした。「楽しみながら野球ができた。素直にうれしい」。喜びながら、勝てなかった反省も忘れず。「次につなげたい」と視線はすでに来年に向けられた。

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