ソフトバンクが王手!九回2死までノーノーリレー、史上初2年連続スイープ日本一へ

 「日本シリーズ・第3戦、ソフトバンク4-0巨人」(24日、ペイペイドーム)

 「SMBC日本シリーズ2020」は24日、ペイペイドームで第3戦が行われ、ソフトバンクが3連勝。史上初となる2年連続スイープでの4年連続11度目の日本一に王手をかけた。先発のマット・ムーア投手(31)が7回無安打無得点の快投。打線では中村晃外野手(31)が先制2ランを含む3打点で打線をけん引した。

 セ界の覇者を圧倒した。3投手の完璧な継投で、わずか1安打に抑えての完封勝利。日本シリーズ11連勝を成し遂げて王手をかけた。工藤監督は「うちのピッチャー陣が、リリーフを含めてしっかり投げてくれた」と喜びをかみしめた。

 先陣を切ったのは来日1年目で初の短期決戦のマウンドに上がったムーアだ。初回、味方の失策に足を引っ張られ、いきなり無死二塁のピンチを招いたが落ち着いて無失点に抑えてリズムに乗った。豪腕は150キロ超の直球に変化球を効果的に使い、巨人打線を手玉に取った。

 米大リーグ通算54勝と百戦錬磨の左腕。米大リーグでのポストシーズンでも登板経験があった。だからこそ「特別な意識はしないで、レギュラーシーズンと同じ気持ちで臨めた」と平然と言い放った。

 7回を無安打無失点の快投。史上初の先発投手によるノーヒットノーランも現実味を帯びたが、七回でマウンドを降りた。「知ってました。あまり考えないようにした。集中して投げました」とムーア。降板を決断した工藤監督は「疲れも見えてきた」と明かし、「ペイペイドームで負けるわけにはいかない。すみません、七回で代えさせていただきました」とファンに謝罪した。

 八回はセットアッパーのモイネロ、九回は守護神・森の鉄壁コンビが巨人の前に仁王立ち。九回2死から森が丸に中前打を打たれて継投による史上2度目のノーヒットノーランも実現しなかったが、つかんだ1勝は大きい。

 3戦3勝とし、2年連続の4戦4勝での日本一となれば史上初の快挙。「明日も皆さまに勝利をプレゼントできるように、みんなで喜べるように」と約束した指揮官。圧倒的な強さを見せて4連覇を決める。

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