4タテ危機の巨人 スタメン変更は不可避か「誰かが勢いを」評論家の視点

 「日本シリーズ・第3戦、ソフトバンク4-0巨人」(24日、ペイペイドーム)

 巨人が悪夢の3連敗。九回2死、丸の安打で屈辱のノーヒットノーランを回避するのが精いっぱいの抵抗だった。

 プロ野球史上初、2年連続の4タテ危機。投打ともにソフトバンクに圧倒されているが、特に深刻なのはチーム打率・112の打線だろう。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「確かに、ここまで投げたソフトバンクの3人の先発投手はセ・リーグにはいないようなタイプばかり。ただ、自分たちのスイングを全くさせてもらっていない。狙い球も絞らせてもらえないというのもあるだろうが、対策や準備が不十分と言わざるを得ないだろう」と厳しく指摘した。

 第3戦まで下位打線の並びを変えた以外にスタメンの変更はほぼなし。この試合では八回に左のモイネロに対し、吉川尚に代打・田中俊、松原に代打・重信の左打者2人が登場した。右の石川や陽岱鋼などもベンチ入りしておらず、「スタメンに中島、ウィーラーを使っていることもあって、右の代打がいない。足を使いたい思惑もあるのだろうが、出てくるのは左の似たようなタイプばかり。パワーのソフトバンクに、層の薄さを露呈している」とした。

 原監督は昨年の日本シリーズでは上位打線の並びを大きく変えず、今シリーズの第2戦後も「そんなに動かすところはないと思う」と語っている。ただ、このままでは、チーム全員が“逆シリーズ男”になってしまうような状況。特に機動力が売りの1番・吉川尚は打率・100、2番・松原は9打数ノーヒットと力負け。1、2番を含め、第4戦ではスタメンの変更も検討せざるを得ないだろう。

 今のソフトバンク相手に3連敗からの4連勝は“奇跡”ともいえる。関本氏は「流れを変える何かが必要。戦略を練り直すことはもちろん、誰かが勢いをつけなければいけない」と、ラッキーボーイの台頭に期待した。

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