ヤクルトの石川雅規投手（４０）が２３日、１年でも長く現役を続けることを誓った。目標は５０歳まで第一線で戦った元中日の山本昌氏。「みんながいなくなった分、なんとかもっともっと粘ってやろうかな」と小さな背中で仲間の夢を背負う。

　同級生で同僚の五十嵐が現役引退。また広島・石原慶、ロッテ・細川もユニホームを脱いだ。だからこそ石川は「僕は１年でも長くという思いがある」と寂しさを原動力に変える覚悟を決めた。

　今季は上半身のコンディション不良もあり、プロ入り後初めて、２０試合登板を果たすことができなかった。そこで体作りを見つめ直し、今オフから新たに自重トレーニングに挑戦することを決めた。

　「自分の体をまずはしっかり操れないと。年間戦うコンディショニングを作らないと勝負にならないので」

　開幕投手を任された今季は２勝に沈んだ。２００勝まで残り２７勝。「また先発のポジションを奪わないといけない」。貪欲に進んでいく。