巨人が力負け 昨年の悪夢がよぎる1敗に…菅野が打たれ、岡本のバットもへし折られる

 ソフトバンクに抑え込まれ、がっくりの巨人ベンチ(撮影・金田祐二)
 6回、菅野が追加点を許し厳しい表情の原監督(撮影・金田祐二)
 8回、空振り三振に倒れベンチに戻る坂本(手前)を横目に選手交代を告げる原監督(右)=撮影・高石航平
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 「日本シリーズ・第1戦、巨人1-5ソフトバンク」(21日、京セラドーム大阪)

 巨人が力負け。是が非でも取りたかった初戦を落とした。日本シリーズは13年の第7戦から6連敗となり、球団史上59年ぶりの屈辱となった。

 エース対決で敗れた。菅野の表情が引きつったのは二回。無死一塁から5番・栗原に甘く入ったスライダーを振り抜かれ、右翼席へ2ランを被弾した。千賀との投げ合いで絶対に与えたくなかった先制点を献上。ダメージは大きかった。

 六回には2死から柳田に死球、グラシアルの右前打で一、三塁。ここでまたも栗原に左中間へ2点二塁打を打たれた。周東、柳田はノーヒットに抑えたが、栗原ひとりに3安打4打点を稼がれた。菅野は6回4失点で、敗戦投手となった。

 打線は千賀にねじ伏せられた。初回は2死一塁で、岡本が内角の剛速球でバットを真っ二つに折られ、捕邪飛に倒れた。

 2点を追う四回は坂本、岡本がボール球を見極めて連続四球。無死一、二塁の絶好機を迎えたが、丸が2ボールから痛恨の遊ゴロ併殺打。反撃ムードがしぼんだ。フォークを見極める狙いは見えたが、要所を締められた。

 八回には3番手高橋が先頭周東に四球。二盗を許した直後に中村晃に適時打を浴び、5点目を失った。

 終わってみれば完敗。昨季4連敗の屈辱を払拭するどころか、悪夢がよぎる重い敗戦となった。

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