巨人 戦力外の宮国は再起なるか「変わってしまった腕の振り」評論家の視点

 巨人は11日、宮国椋丞投手に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。

 宮国は高卒2年目で6勝2敗、防御率1・86。一躍エース候補として期待され、13年には開幕投手を託されるほどの存在となった。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は当時について、「ルーキーイヤーの春季キャンプを見た時、18歳とは思えないほどの素晴らしい腕の振り、バランスで投げていた。思わず高校の監督にどうやって指導したのかを聞いたが、『手をつけていないんです。持って生まれたものなんです』と言われ、これはすごい投手になるかもしれないと思った」と振り返った。

 ただ、3年目に6勝7敗、防御率4・93と成績を落とすと、成績は伸び悩んだ。5年目以降は主に中継ぎとして登板したが、シーズンを通して1軍に定着できず。投球フォームも試行錯誤を繰り返した。

 関本氏は「打たれた怖さがなかなか消えなかったのだろう。変化球のコントロールを身につけようと思ったのか、テークバックが小さくなり、入団時に見た素晴らしい腕の振りが変わってしまった」と残念がった。

 巨人は今オフ、田原や藤岡ら支配下4選手と育成10選手の計14人にも戦力外通告を行っており、宮国で16人目。大塚副代表は戦力底上げへ「血の入れ替えは必要」と方針を示していたが、予告通り断行した格好だ。

 関本氏は「確かに限界なのかなと思わせるところはあったが、宮国の戦力外は少し驚いたな」としながら、宮国の今後の活躍にも期待。先発、中継ぎもこなせるだけに「まだ28歳。手を挙げる球団もあるのではないか」と、予想した。

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