早大・早川、大争奪戦の可能性も「特に考えることもない」

 「東京六大学野球、早大1-1立大」(25日、神宮球場)

 運命の日を前にしても、早大・早川はチームの主将としての姿を全うした。24日に146球の熱投で完封勝利したこともあり、この日は「自分の役割というのはベンチワーク」と専念。七回1死二、三塁のピンチをしのいだ仲間を真っ先に出迎えるなど、ナインを鼓舞した。

 すでに自身の地元であるロッテ、同じ神宮を主戦場とするヤクルトの2球団から1位指名が公表され、今ドラフトの中心だ。まだ公表していない5球団からも入札が予想され、大争奪戦の可能性が残っている。ただ、本人は「特に考えることもないので。次の早慶戦に向けて体のケアをしっかりして、ドラフトの時間を迎えられたら」と意に介さない。

 クールなエースとは裏腹に、ロッテなどで投手として活躍した小宮山悟監督(55)は熱い思いがこみ上げ、時折言葉を詰まらせた。「何とか(リーグ優勝時に渡される)天皇杯を手にしてプロに送り出したいなと。明日(26日午後)5時半ぐらいですかね、行き先が決まるの。その相手に早川をいい形で送り届けたい」

 チームは秋季リーグ戦で2位につけ、優勝は11月7日からの首位・慶大戦に懸かっている。「伝統の一戦をものにできるかというモチベーションで戦えば、いい戦いができる」と早川。卒業後どのユニホームに袖を通すことになろうとも、賜杯を置き土産に羽ばたく。

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