オリックス【きょうは何の日】1996年、日本シリーズ3連勝!日本一へ王手!
「日本シリーズ、オリックス5-2巨人」(1996年10月22日、グリーンスタジアム神戸)
1-1の同点で迎えた二回、1死から福良淳一が中前打、高田誠が四球で歩いて一、二塁とし小川博文が左中間を破る2点二塁打でガルベスをKO。
2番手・水野から田口壮が左中間二塁打、大島公一も左前へしぶとく落とし一挙4点のビッグイニングとした。
巨人打線はかなりの重症。さして調子がいいとは思えない野田浩司さえ打てない。阿波野以降のリリーフ陣が追加点を阻んでいたにもかかわらず六回に仁志の左ソロで3点差にするのがやっと。第1戦の初回に連打して以降、本塁打による得点だけで全く散発だ。
オリックスは“貧打”の巨人を知ってか、六回から守備固めに入り、投手陣も七回途中で野田から伊藤隆偉、さらに八、九回を平井正史-野村貴仁-鈴木平と無失点リレー。
野田がシリーズ初勝利。鈴木が2セーブ目を挙げた。
この日、23歳の誕生日を迎えたイチロー。七回に三塁内野安打で自ら祝い。八回の守り、松井秀喜を迎えた場面で球界の盟主に新しい時代の到来を感じさせるパフォーマンスを披露する。
投手交代の間にライトの位置からレフト田口との間で100メートルの大遠投。そして背面キャッチ。ボールが行き交うたびにスタンドは「ウォー!」と揺れた。
日本一へ王手を掛けた試合後「悪くはないですよ。勢い?やってる方はなかなかそういうことは感じない。次を次をと求めていくから感じないんです」と独特の表現で表した。
当日のスタメンは次の通り。
(7)田口 壮
(4)大島公一
(8)イチロー
(D)トロイ・ニール
(3)D・J
(9)藤井康雄
(5)福良淳一
(2)高田 誠
(6)小川博文
(P)野田浩司