“超積極”打撃スタイルでセ首位打者独走!DeNA・佐野 初球狙いの極意とは…

 打率・337でリーグ首位打者に立つDeNA・佐野恵太内野手(25)。2016年度ドラフト9位で入団し4年目の今季に大ブレーク。打撃スタイルは“超積極”で、初球スイング数はリーグ3位。チーム方針でもあるファーストストライクを逃さない姿勢が、好結果を生み出している。(データは共同通信デジタル)

 野球において、ファーストストライクを狙うべきというのは周知の事実で、打者のカウント別打率を見れば、その理由は一目瞭然だ。佐野は“常識”に従い、結果に結びつけている選手と言える。

 「初球、甘い球が来ればいつでも打てるように。そこが僕の長所だと思うので」と佐野。カウント0-0からスイングした数は413打席で143回。梶谷、ソトに次ぐリーグ3位の数字となっている。

 理論上は最善手と言えるが、簡単ではないように思える。初球を打つことは、球筋、タイミングを確認できないから難しい。だからこそ、佐野は「長所」だと自己分析している。

 初球から行くためには2つの備えが必要だ。まず間合い。「打席に入る前のネクストから準備するのもそうですが、試合前から準備をして、タイミングを合わせられるように」。相手の特徴やデータをインプットし、1球目からベストなタイミングでスイングできるよう試合前練習で調整する。

 もう一つは狙い球。ラミレス監督は「しっかり打席ごとにプランを持って入っていけるか」と説明。状況に応じた打席ごとの狙い球さえ持っていれば、初球を振ることは「それほど難しいことではない」という。

 時には豪快な空振りや、ストライクからボールになる変化球に手を出してファウルでカウントを取られることもある。ただ、「そこ(ファーストストライク)で結果が出なくても、いい始まりができれば次につながる」と指揮官が話すように、リーグトップの打率を維持している佐野。残り24試合。4番として勝利に貢献しながら、初のタイトル獲得を目指す。(デイリースポーツ・山本航己)

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