オリックス・中嶋監督代行「人間ですから」ブレーキの吉田正をかばう
「ロッテ4-1オリックス」(7日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスは先発アルバースが初回に井上に先制3ランを許した。二回以降は追加点を許さなかったが、七回は2番手・山田がバント処理を焦って悪送球。そこから追加点を許した。
九回は1死満塁と益田を攻めたが、代打・大下は空振り三振、両打ちの佐野は右打席に入る策に出たが二ゴロに倒れた。
中嶋聡監督代行は悔しさをにじませた。
「(追い上げた?)いやいや、点が入ってないし。形としてはね。悔しいですね」
佐野が右投手に対して右打席に入ったのは指示だった。
「はい。左(打席)がダメとかそういうのじゃなくて、作戦上の話です」
先制を許しながら6回3失点と試合をつくったアルバースだったが、厳しい言葉が続いた。
「形としては3失点。いいんでしょうけど。初回の…。なんですかね、バッテリーで考えていたのかということですよね。攻め方にしろ、何にしろ。なんかちょっと違う気がするんですけどね。自分たちで考えていることと違うことをしてホームランを打たれた気がする。プラン通りかといったら、そうじゃない感じですね」
井上の一発の前、1死一塁から安田の二遊間へのゴロを安達が捕球し、ベースカバーの大城にトスとしたが、安打となった。
「難しいプレーですけどね。下もスリップしてますし。そこでカリカリしてもしょうがないですし。そこに関してはね」
試合前から降りしきる雨の中、滑る人工芝の条件を考慮すれば致し方ないプレーだった。
悔やまれるのは七回のバント処理のミス。
「ああいうところはちゃんと防いでいかないといけない。取れるアウトを一つ取っていくべきところで。苦しい展開になっていく」
打線は10安打で1点。1~3番で6度出塁があったが4番・吉田正は無安打、六回無死一塁では二ゴロ併殺打に倒れた。
「そりゃあね、人間ですから。いいときも悪いときも、もちろんある。その微調整の中で違うところがあるんだったら…。それなりになんかあると思います。深刻とまではいかないと思います。疲れもあるだろうし、微調整をうまくやってきた選手ですので、うまくやってくれると思っている」
責めることはなかった。九回のチャンスであと1本が出ていたら。
「つながったと言っても点が入ったわけじゃない。なかなかそのチームのクローザーをひっくり返すのも難しいこと。そこに関しては1点でも2点でも取って、そこからチャンスを生かしたいですよね」
中嶋監督代行は就任以来41試合で19勝20敗2分けとなった。