高松商が8強 浅野翔吾が3安打4打点活躍も「まだまだです」
「秋季高校野球香川大会・3回戦、高松商9-6丸亀」(26日、レクザムスタジアム)
元U15日本代表で、1年生ながら、夏の代替大会から3番を打つ高松商の浅野翔吾外野手が、3安打4打点の活躍を見せて接戦をものにした。
初回に浅野の適時打で先制したが、その裏エラーで逆転を許す。その後も点を取っては取られの展開でなかなか波に乗れなかったが、1点リードされた八回、1死二塁から浅野が右翼手の頭上を越える値千金の同点打を放った。さらに2死一、三塁として、主将の山崎悠矢捕手(2年)が、決勝の一打を右前にしぶとく運び試合を決めた。
勝利の立役者となった浅野だが、試合後は反省が口をついた。「まだまだです。先輩がチャンスで回してくれたのに打てなかった。あそこで打てていればもっと楽な試合だった」と、好機での凡打を悔やんだ。
先発の坂中大貴投手(2年)が5回5失点(自責2)と、調子が上がらず、3失策と守備にもミスが出た試合。一方で打線は15安打を放ち勝負強さも見せた。長尾健司監督は「いい練習になった。1カ月分練習する分ぐらいをこの1試合でしたかな」と、競り合いを制した意義を語った。これで8強に進出。目標の四国大会へまた一歩近づいた。