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ドラフト注目選手 明大・入江 野手から転身153キロ右腕、140キロ台スプリット

 10月26日のドラフト会議まで残り1カ月あまりとなった。コロナ禍でアマチュア球界は大会の中止が続出。選手にとってはアピール機会が、スカウトにとっては視察機会が激減した。前例のない混沌(こんとん)とした様相を呈する20年度ドラフトの中で要注目の候補を3回にわたって紹介する。第1回は大学生編。明大・入江大生投手(4年・作新学院)は高校時代の野手から最速153キロ右腕へと“転身”し、プロ入りを狙う。

  ◇  ◇

 作新学院時代に野手として侍ジャパン高校代表に入ってから4年がたち、入江は再びマウンドを主戦場として輝きを放っている。「ピッチャー一本でやろう」と進学した明大で背負うのは、いまやエースナンバーの「11」。150キロ超の直球と140キロ台のスプリットを武器にする、大学生屈指の本格派だ。

 高1秋に投手でベンチ入りすると、高3春には主戦となるほどの実力だった。しかし、当時チームメートだった今井達也(現西武)が台頭。一気に追い抜かれ、最後の夏は一塁手に転向した。死に物狂いでバットを振り込むと、全国制覇を果たした16年夏の甲子園では大会タイ記録となる3試合連続アーチ。打者としての才能が大舞台で開花した。

 打撃への自信をつかんだからこそ、卒業後の選択には迷いが生じた。投手か野手か-。決め手は「野球を始めたころからピッチャー」という原点回帰の思い。恩師である作新学院・小針崇宏監督(37)にも後押しされ、投手・入江として勝負すると固く誓った。

 覚悟は練習にも表れる。二刀流への色気は出さず、ひたすら投手メニューに明け暮れる日々。「毎日バットを振るようにする」と本腰を入れ始めたのは、大学ラストイヤーを前にした3年冬のことだった。

 目標の存在が、すぐそばにいたのも大きかった。「こういう生活をすれば、勝てる投手になれる」と1学年上の森下暢仁(現広島)を崇拝。私生活から観察した。登板週の木曜に投げ、金曜はノースロー。試合前夜はうどんやパスタといった消化のいいものを食べる。徹底的にまねて、名門のエースを継承した。

 19日の早大戦で5回6失点と振るわなくとも、プロの評価は揺らいでいない。阪神・畑山統括スカウトは「能力の高さは十分感じさせる」とポテンシャルを認める。強打者から剛腕へ。華麗なる転身を経て、上位指名を勝ち取ってみせる。

 ◆入江 大生(いりえ・たいせい)1998年8月26日生まれ、22歳。栃木県日光市出身。右投げ右打ち。投手。187センチ、84キロ。小3から今市レイダースで野球を始める。今市中では県央宇都宮ボーイズに所属。作新学院では1年秋から投手としてベンチ入りし、内野手に転向した3年夏に全国制覇。明大では1年春からリーグ戦登板し、通算2勝7敗。50メートル走6秒3、遠投120メートル。

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