奈良 智弁学園が8強進出 来年のドラフト候補・前川&小畠が躍動
「秋季高校野球奈良大会・2回戦、智弁学園12-2平城」(21日、橿原運動公園硬式野球場)
昨秋県大会王者の智弁学園が15安打12得点の猛攻で平城を圧倒し、五回コールドで8強入りを決めた。
先制を許した初回裏、「よくない雰囲気だったので、1点目は自分が取ろうと思った」と4番・前川右京外野手(2年)が同点中越え適時三塁打を放つと、その後も全打席で安打を放ち、3安打2打点と躍動。大会前から調子を落としていたが「まだ100%ではないですけど、だんだん上がってきていると思います」と手応えをつかんだ。
投げては、同じくプロ注目の最速144キロ右腕・小畠一心投手(2年)が4回を1安打1失点と好投。公式戦での登板が昨秋の近畿大会・大阪桐蔭戦(準決勝)以来となったため「初回は構えてしまった」と先頭に二塁打を浴びたが、許した安打はその1本のみ。二回以降は伸びのある直球に加え、最近習得したというツーシームなどを有効的に使い、一塁すら踏ませなかった。
甲子園交流試合では、ライバルの西村王雅投手(2年)の力投をベンチから眺めることしかできず、「悔しさが一番あった。負けたくないと思いました」と競争心をかき立てられた小畠。最近は中京大中京・高橋の投球動画を参考にしながら、日々成長を続けている。
1年時から中軸を担うメンバーが主体となり、このままの勢いでまずは奈良の頂点を奪いに行く。