BC栃木・川崎、初打席初球本塁打 米30キロゲットで西岡にプレゼント

 1回、先制ソロを放つ川崎(撮影・高石航平)
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 「ルートインBCリーグ、栃木3-0茨城」(13日、小山運動公園野球場)

 ソフトバンクや米大リーグなどで活躍し、BCリーグ栃木に入団した川崎宗則内野手(39)が13日、栃木・小山市内で行われたBC茨城戦に独立リーグ初出場を果たした。「2番・三塁」で先発し、第1打席で右越え本塁打。経験豊富なベテランがあいさつ代わりの一発で、いきなりファンを沸かせた。

 やはり“絵”になる男だ。川崎にとって、19年の台湾以来となる実戦復帰。初打席となった初回1死、137キロの初球を迷わずフルスイングした。「体に任せて。当たるボールだったら振ってしまおうと」。右翼席へ豪快に突き刺し、味方ベンチに向かってガッツポーズを作った。

 「(人生で)1番目(のうれしさ)」と表現したアーチは準備のたまものだ。21年目のプロ野球人生を新天地で迎えるにあたり、ベテランでも緊張感は拭えなかった。前夜12日はなかなか寝つけず。夜通しで相手投手の動画を眺めた。

 「イメージしていたので、それがよかったと思います。いまの時代はいいですね、ピッチャーの研究ができるので」。試合後のヒーローインタビューでも“舌好調”。外野席が開放されるほど集まった1298人の観客を最後まで魅了した。

 3度あった三塁の守備機会では冷静にゴロをさばき、ブランクを感じさせない動きを披露した。四回終了後にお役御免。2打数1安打で初戦を終えた。

 試合後には圧倒的な存在感でMVPに選ばれ、米30キロなどが贈られた。「彼の家でごはんを食べているので、彼にプレゼントしたい」とこの日一緒にプレーした盟友・西岡剛内野手(36)に恩返しすることを明かしたムネリン。上々デビューに笑顔は絶えなかった。

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