天理・達 秋初戦で7回1安打無失点の圧巻投球「勝つことが一番」

 「秋季高校野球奈良大会・2回戦、天理7-0法隆寺国際」(12日、佐藤薬品スタジアム)

 甲子園交流試合で、2年生ながら堂々たるピッチングで存在感を示した天理・達孝太投手(2年)が初戦に先発し、7回を1安打無失点、6奪三振に抑える圧巻の投球を披露。エースとして、新チームの公式戦初勝利を完封で飾り「初戦は(入りが)難しいと思っていたので、無失点で次につなげられてよかった」と納得の表情を見せた。

 初回をわずか6球で3者凡退に封じる最高の立ち上がりを見せると、三回には振り逃げで出塁を許すも、昨秋に習得したというフォークを決め球に3者連続空振り三振。「真っすぐが嫌な感じに当てられたので、フォークやスライダーを使いました」と高い修正力で、三塁を踏ませることはなかった。

 だが、「今日の真っすぐは40点くらい。もうちょっと押せるかなと思っていたので…。もっとストレートで抑えられるようにしたい」と反省も忘れなかった。

 甲子園交流試合後からエースを任され、中京大中京や県岐阜商などの強豪と練習試合を重ねながら、完投することで自信をつけてきた達。さらに、3週間ほど前の練習試合では自己最速を145キロに更新するなど、成長は止まらない。

 中村良二監督も「新チームになってから余裕があるように見える。秋は全試合完投するぞ、と本人には言っているので楽しみです」と期待を寄せた。

 「チームが勝つことが一番なので、それに貢献していきたい」と意気込んだ来秋ドラフト候補右腕。進化を続ける“奈良のダルビッシュ”が、この秋確かな実力を見せつける。

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