「広島２－１ヤクルト」（１０日、マツダスタジアム）

　反撃の糸口をつかめないまま、１点が遠く広島に惜敗。借金は今季最多の「１１」に膨らみ、試合後の高津監督は懸命に前を見据えた。

　敗戦をしっかりと受け止めつつも、それでも１１日からは首位・巨人との対決を迎える。うつむいてばかりはいられない。指揮官は「首位のチームなので、そんなに簡単ではないと思うんだけど」と切り出し、「全力で戦うしかない、しっかり意地は見せたい」と言葉を紡いだ。

　昨夜は最大７点差あったゲームを追いつき、苦しむチームは浮上へのきっかけを探している。１１日の先発は２カ月ぶりにスアレスも帰ってくる。３試合欠場した青木に関しても、この日から代打での復帰を見据えていたことを指揮官が明かし、「明日確認してからになるけど、よければ（出場で）いきたい」と話した。

　過密日程で離脱者が相次ぐ事態だが、開幕ローテ入りした助っ人や主将が戻ってくる“朗報”もある。残り５１試合。現在は最下位に沈むが、意地は見せたい。