ヤクルト・山田哲が満塁弾 連敗止めた!球団単独2位の通算8本目
「DeNA4-6ヤクルト」(30日、横浜スタジアム)
安心したように、ヤクルト・山田哲が静かに笑った。もがき、苦しみ続けた開幕からの日々。そんなつらい過去に快音で別れを告げる。今季初となる4安打5打点の大暴れ。球団歴代2位となる通算8本目のグランドスラムが鮮やかに横浜の空へ舞った。
1点リードで迎えた二回だった。2死満塁の好機で打席に向かい、「自分のスイングをしよう」と149キロの直球を完璧に捉えた。一塁ベースを力強く蹴り、右翼席へ着弾するのを確認。6号満塁弾で、試合の主導権を引き寄せた。
「ここまでチームに迷惑ばかりかけていたので。今年はそういう年なのかなと思ってしまっていましたけど」
前半戦のふがいなさからか、思わずネガティブな言葉が並んだ。それでも前を向き、「こういう試合をたくさんしていきたいです」。
上半身のコンディション不良で、4年ぶりに登録を抹消された。我慢の時間を乗り越え「今は最下位ですけど、諦めず、集中して戦っていきたい」。巻き返すための時間はまだ、残されている。