ヤクルト・山田哲が完全復活「今は最下位ですけど、諦めず」満塁弾含む4安打

ヒーローインタビューの後、一礼するヤクルト・山田哲人=横浜スタジアム(撮影・西岡正)
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 「DeNA4-6ヤクルト」(30日、横浜スタジアム)

 投打の主力が、チームの連敗を「5」で止めた。投げては小川が7回2失点で7勝目、打っては山田哲がグランドスラムを含む今季初の4安打5打点と大暴れした。

 待ち焦がれた復調の気配だ。一時は打率・211まで落ち込むほど、今季の山田哲は苦しんでいた。7月には約4年ぶりとなる登録抹消。上半身のコンディション不良という我慢の時間を過ごし、復帰から半月。快音が戻ってきた。

 この日は初回にあと少しで本塁打という二塁打を放つと、二回には今季2度目のグランドスラム。七回にも適時打を記録し、九回には左前打を放った。4安打の固め打ちで、5連敗と落ち込むチームをバットで引っ張った。

 ヒーローインタビューでは「チームに迷惑ばかりかけていたので。今年はそういう年なのかなと思ってしまっていたけど」と、もどかしさからなのか、ネガティブな表情ものぞかせた。それでもすぐに、前を向いた。

 「今日はこうやって活躍できたので、残り半分の試合、こういう試合がたくさんできたらなと思っています」

 山田哲の活躍に、目尻を下げるのは高津監督だった。「選手というのはグラウンドに立ちたいと思っている」と、山田哲の思いを代弁。そして「こちらも休ませることで、本来の姿になった。あのときの判断は間違っていなかった」と話した。

 指揮官も勇気を持って決断した山田哲の登録抹消。8月にチームは大きく負け越したが、今季はまだ半分の60試合が残っている。山田哲は「今は最下位ですけど、諦めず、1戦1戦集中して戦っていきたい」と巻き返しを誓った。

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