「高校野球神奈川大会・決勝、東海大相模９－５相洋」（２３日、横浜スタジアム）

　神奈川大会決勝は甲子園交流試合に出場した東海大相模が９－５で相洋に逆転勝ちした。全国全ての代替大会が終了した。

　東海大相模が逆転勝ちで神奈川の頂点に立った。ＤｅＮＡ・神里和毅外野手（２６）の弟・陸捕手（３年）が決勝打を含む２安打４打点。全国４７都道府県の代替大会の“大トリ”となったゲームを飾った。

　兄が本拠とする横浜スタジアムで輝いた。八回に１点差に詰め寄り、なおも２死一、二塁で神里の第４打席。真っすぐ狙いの伝令を受け、直球を振り抜いた。「いいところに飛んでくれた」と打球は左中間を破り、逆転の２点適時二塁打。二塁ベース上で味方ベンチに右拳を振った。

　０－２の四回２死二塁では高めの変化球を捉え、右翼ポール際へ一時同点となる２ランを突き刺した。２２日の夜には兄から「『思い切り優勝できるように頑張れ』と言われました」と激励され、見事に応えた。

　普段はいじられキャラだ。「『お兄ちゃんと同じ舞台だな』と言われました」という仲間の声には意識せず、山村崇嘉内野手（３年）らプロ注目がそろうタレント集団の中、最後にヒーローとなった。