「巨人１－０阪神」（１８日、東京ドーム）

　巨人菅野智之投手が圧巻の３安打完封勝利。球団では９０年の斎藤雅樹氏以来、３０年ぶりの開幕８連勝となった。

　自軍の安打はわずか２安打。岡本のソロで挙げた１点を守り切った。「いつも点を取ってくれているので、恩返しできたと思います」と菅野。会心の勝利に充実の笑みがにじんだ。

　被安打はわずか３。九回２死まで四死球はなかったが、「序盤は球数が多かったが、うまく大城がリードしてくれて最後まで投げることができた」と振り返った。大城とは「序盤は真っすぐ、スライダーの二択になっていたので、いろんなボールを使っていこう」と話し合ったという。

　三回から五回までひとりの走者も許さず。六回は２死二塁とされたが、サンズを右飛に仕留めた。

　「前回の甲子園でサンズには打たれていたので、借りを返せたと思います。中５日でヒーヒー言ってたら先発は勤まらない。大丈夫です」。１２５球の完封を、涼しげに振り返った。

　阪神・高橋との投手戦を制しての大きな１勝。大エース・斎藤雅樹氏以来の８連勝については「まだまだ足元にも及ばないが、ちょっとでも近づけるように連勝を伸ばしていきたい」と先を見据えた。

　謙遜するエースだったが、原監督は「斎藤という投手も素晴らしかったし、菅野智之もジャイアンツで名を残す投手になる」と大絶賛した。