山梨学院 吉田監督と長男の健人部長が親子で初聖地「幸せでした」

 「高校野球交流試合、山梨学院8-3白樺学園」(17日、甲子園球場)

 大会最後の試合を親子で締めくくった。山梨学院は、吉田洸二監督(51)の長男の吉田健人部長(23)がベンチ入りした。今年1月に部長に就任した健人部長は、「初めてベンチから見させてもらった。感動しました」と感無量の表情。親子で臨んだ甲子園を「幸せでした」と語った。

 吉田監督の前任の清峰(長崎)でともに甲子園を目指したが、選手としての親子出場はかなわなかった。山梨に移った父を追うように、大学卒業後に指導者になり、同校でコーチから部長として監督を支える立場になった。

 コロナ禍でセンバツ、選手権がなくなるなど選手が置かれた厳しい状況も、父とともに心を痛めてきた。この日の試合中は積極的に投手交代のタイミングなどを監督に提案。2人でミーティングを重ねてきたとおりに「(交代が)一手早くできた」と手応えも得た。

 自身にとって初めての甲子園は無観客だった。「初めての試合が交流試合でよかった。苦しい思いをした年だったから」と忘れられない初聖地になった。「監督とともに何度もここに来て、明るくていいチームをつくりたい」。父とともに追う夢はさらに大きくなった。

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