尽誠学園V エース・村上5安打完封 17日・甲子園交流試合で智弁和歌山戦に挑む

 「高校野球香川大会・決勝、尽誠学園5-0高松商」(13日、レクザムスタジアム)

 尽誠学園が高松商を破って優勝した。先発の村上侑希斗投手(3年)が粘り強い投球を見せ、9回5安打で完封。大会前に立てた「ぶっちぎりで香川県を勝つ」という目標を達成し、17日の甲子園交流試合・智弁和歌山戦に香川王者として乗り込む。

 三塁手の送球を祈るように見つめた村上。アウトが宣告されると大きくのけぞり、両手を突き上げ、雄たけびを上げた。5安打完封で香川を制した。

 いきなり初回に「焦ってしまった」と1死一、三塁のピンチを背負ったが、準決勝で本塁打を放っている高松商の4番・笠居小史朗内野手(3年)を併殺打に打ち取った。味方打線が四回まで2度の満塁機を迎えながら、あと一本が出ない中でも「不安は表に出さない。点が入らなくても。自分の投球を貫こう」と言い聞かせて粘り強く投げ続けた。

 昨秋から自他共に認める成長を果たした。秋の大会では負けず嫌いの性格が強すぎて、独り相撲になってしまうこともあった。バッテリーを組む橘孝祐捕手(3年)からは「エースなんだから自覚しろ」と厳しい言葉がかけられたという。

 この日、ピンチの場面で、高松商ベンチからは挑発的な言葉も耳に届いた。マウンドに駆け寄る橘。

 「勝っても負けてもあと2試合。どうせなら楽しもう」

「そやな」

 その言葉に笑って返した村上。精神面での確かな成長を見せた。

 4月に新コーチに就任した前藤井監督の青山剛氏(36)から、右足をインステップ気味に踏み出す癖を指摘された際、当初はフォームを変えることをちゅうちょしたという。しかし、橘らの説得で修正に取り組むと、2月の時点で136キロだった直球のMAXが140キロまで上昇し、スタミナ面の不安もなくなった。周囲の助けを得て自分の課題に向き合い、克服してきた。

 夏の代替大会開催が決まり、チームは「ぶっちぎりで優勝する」ことを目標に掲げてきた。初戦から準決勝まで4試合をすべてコールド勝ちと投打で圧倒。有言実行を果たし、次は17日の甲子園交流試合で強豪・智弁和歌山に挑む。「粘り強く、強いチームを倒したい」と村上。高校最後の試合も、勝利にこだわる。

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