履正社・小深田「一番しんどい試合でした」4安打1打点で果たした打倒大阪桐蔭

 5回、右前に適時打を放つ小深田(撮影・佐々木彰尚)
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  「高校野球大阪大会・準決勝(最終戦)、履正社9-3大阪桐蔭」(10日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大きな注目を集めた大阪代替大会の最終戦は、9-3で昨夏甲子園王者の履正社に軍配が上がった。宿敵・大阪桐蔭を撃破した最強集団が、このままの勢いでラスト試合となる甲子園交流試合へ向かっていく。

 今秋ドラフト候補の履正社・小深田大地内野手は6打数4安打1打点と躍動。関本勇輔捕手は5打数1安打1打点だった。小深田は「一番しんどい試合でした。ここ10年くらい夏は勝ててないと言われてきたので、何とかこの代でという思いがあった。ホッとしてます」と安どの笑顔を浮かべた。

 試合前、尊敬する先輩・阪神の井上広大から「チームのためにやるんだぞ」と激励を受けたという。「それを心がけてやりました」と胸を張った。

 試合を動かしたのは大阪桐蔭だった。0-0の二回1死一塁から、今大会初めてマスクをかぶった正捕手・吉安遼哉捕手(3年)が左中間を抜ける適時二塁打を放ち、先制点を挙げた。だが、その裏にすぐさま履正社が反撃を開始。連打と四球で無死満塁とし、8番・中原雄也内野手の走者一掃の左線適時二塁打で逆転に成功した。

 さらに、四回にも小深田、関本らの4連打で3点を奪い、大阪桐蔭のエース・藤江星河投手(3年)をマウンドから引きずり下ろし、最後まで流れを渡さず。最大のライバルから貴重な勝利をもぎ取った。

 「このチームは(昨年の)秋に負けてから『大阪桐蔭に勝つぞ』と言い続けてやってきた。今日は僕はなにもしていません。子供らの力です」。最強軍団の指揮を執った岡田龍生監督(59)は、ライバルに打ち勝ったナインを誇らしげに見つめた

 両者は17年のセンバツ決勝で対戦。履正社は3-8で敗れ準優勝に終わっていた。昨秋の大阪大会決勝では九回に4点差を追い付いたが、延長十回に3点を奪われ9-6で敗れた。分が悪かった相手。この日の勝利で、17年以降の対戦成績を2勝5敗とした。

 甲子園交流試合では履正社は15日に星稜(石川)と、大阪桐蔭は17日に東海大相模(神奈川)と対戦する。

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