関係者だけの甲子園 ネット裏でスピガン構えるスカウトも売り子もいない

花咲徳栄・高森が第一球目を投じる=甲子園(撮影・山口登)
スタンドから目を光らせる阪神・佐野仙好スカウト(右端)ら=甲子園(撮影・高部洋祐)
試合を終え、球場関係者がベンチを消毒する=甲子園(撮影・山口登)
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 「高校野球交流試合、花咲徳栄-大分商」(10日、甲子園球場)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった今春のセンバツに選出された32校を招待して開催される「2020年甲子園高校野球交流試合」が開幕した。

 原則無観客の今大会は、スタンドがほとんど空席。1チーム登録選手は20人で、客席に入場できる学校関係者は1選手と1指導者につき、それぞれ家族5人までと学校職員に制限されている。一、三塁側内野席にはそれぞれのチームのベンチ外選手や選手の家族らが陣取ったが、声やブラスバンドによる応援はなく、拍手だけが響いた。入り口を入った所ではパソコンによる検温が実施された。

 ▽ネット裏にスカウトおらず

 甲子園大会で注目選手に目を光らせるNPBプロ野球スカウトも、人数が1球団2人と制限された。入場も事前登録制。席もスタンド上段で、例年ならバックネット裏のスカウト席から投手の正面でスピードガンを構える姿も消えた。

 ▽給水と手指消毒呼びかけ

 イニングの合間に放送される場内アナウンスでは、通常の大会のように熱中症予防の給水を呼びかけるほか「球場内に消毒液を設置していますので手指の消毒を」と、コロナウイルス感染拡大防止を啓発する言葉も伝えられた。

 ▽売り子の「ビールにおつまみいかがですか~」もなし

 関係者だけのスタンドには、甲子園おなじみの「売り子」も出入りしない。甲子園カレーや焼きそば、から揚げなど、限られたメニューを売る飲食物販店は一、三塁側それぞれ1軒ずつオープン。それでも土産やグッズ類はささやかながら販売され、交流試合オリジナルのタオルやTシャツ、昔ながらのチーム名入りのペナントなどを扱う土産物店は客席裏の通路に机を並べて営業した。

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