報徳・田中太晴マネジャー 報われた献身サポート、父は阪神・田中スカウト

 「高校野球兵庫大会・5回戦、報徳学園9-1市尼崎」(7日、ベイコム野球場)

 ユニホームを着ていなくても関係ない。「無敗で勝ったのがめちゃくちゃうれしくて」。選手のために、身を粉にしてきたことが報われた気がした。阪神・田中秀太スカウトの長男で報徳学園の田中太晴マネジャー(3年)は記録員としてベンチ入り。笑顔で最後の1日を終えた。

 「(いつも)部室の掃除や道具の管理とか、選手が野球に集中しやすい環境を作れるように。選手がやりにくいことを率先してやるようにしていました」

 中学3年まではプレーしていたが、高校で続けることに「不安もあったので」と、報徳学園の野球部にマネジャーとして入部する選択肢も考え、父にも相談して決断。常にチームのことに気を配って行動した。

 選手権大会が中止になってからは、チームの共有アプリを使い「モチベーションを保つための言葉を送ったりしました。『気持ちが落ちてしまっても甲子園がないからがんばらないのは報徳じゃない』とか」とサポート。この日、観戦に来た田中スカウトも「3年間よくがんばったと思います」とねぎらった。

 大学に進学後も、野球部のマネジャーを務める。「マネジャーの経験を生かして将来も野球に携われたらいいなと思います」。甲子園を目指した夏で終われなくても、仲間のために汗を流した3年間の価値は色あせない。

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