松山聖陵V!宇和島東にリベンジ 7回から登板のエース平安山、圧巻7連続K締め

 「高校野球愛媛大会・決勝、松山聖陵13-5宇和島東」(9日、坊っちゃんスタジアム)

 愛媛代替大会の決勝が行われ、松山聖陵が宇和島東を破って優勝を決めた。七回途中から登板したエースの平安山(へんざん)陽投手(3年)が7者連続三振を奪う圧巻の投球。打っても13安打13得点。今大会は圧倒的な強さを見せた松山聖陵。最後は昨夏の決勝で敗れた相手にリベンジを果たし、最高の形で締めくくった。

 最後は渾身(こんしん)のスライダーだった。バットが空を切ると、平安山は右手を突き上げ、雄たけびを上げた。

 7者連続三振という圧巻のラスト。「三振を取って終わりたかった。力入れました」と胸を張った。

 七回1死二、三塁の場面でマウンドへ上がった。左飛、三振でピンチを切り抜けると、そこから乗った。最速145キロの直球と鋭いスライダーで宇和島東打線を封じ「去年負けたことが自分の中では大きくて、悔しい思いを一年間持ってきた。勝てて良かった」と頂点に立った喜びを語った。

 今大会は3年生のベンチ入り人数に制限がなく、起用の選択肢が広がった。全5試合で5人が先発登板し、平安山の先発は準々決勝の今治西戦のみ。準決勝で完投し、連投で臨んだ昨年の決勝とは違い「(体力面で)全然余裕があった」と十分な休養の中で登板できた。

 「いろんなピッチャーがいて、うまくつないでくれた。全員にお礼を言いたい」。伊予農戦で7回無失点の新藤晴日投手(3年)や、この日の先発・高松亨有投手(3年)への感謝を口にした。

 荷川取秀明監督(39)も「3年生のチーム力。これに尽きる」と勝因を語る。今治西戦で代打起用に応えた高橋真捕手(3年)を筆頭に「大会中に3年生が本当にたくましくなった」と選手たちを褒め上げた。

 将来的なプロ入りを目指す平安山。「大会で自分に足りないところも見えてきた」と進路を検討していくという。最高の形で高校野球に一区切りをつけ、次の大きな目標に目を向けた。

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