ノムさんが語っていた「先頭の四死球は8割失点」は本当か【セ検証】

 先頭打者への四死球は8割失点につながる-。名将、野村克也さんは常々こう語り、監督時代には交代を決断する理由のひとつとしていた。

 実際はどうなのか。ここまでのセ・リーグの結果で振り返った。球団別で先頭への四死球回数と、それが失点につながった回数は以下の通り(確率)。

 巨人 19回、失点8回(42%)

 ヤクルト 24回、失点9回(38%)

 DeNA 22回、失点10回(46%)

 阪神 23回、失点5回(22%)

 中日 24回、失点4回(17%)

 広島 27回、失点16回(59%)

 トータルでは139回あり、そのうち失点につながったのは52回。確率では37%と、8割まではいかなかった。ただ当然、先頭を出塁させることで失点の確率は確実に高まっている。

 ここまで首位の巨人は、リーグ最少の与四死球129(敬遠含む)。常々、原監督は「戦う以前に負けているような選手、投手ではあってはならない」と語り、今季もコントロールに苦しんだ沢村やビエイラ、今村らを2軍に降格させている。

 野球は流れのスポーツと言われるように、特に先頭打者へ与える四死球はリズムや流れを悪化させる大きな要因にも結びつく。投手にとって、先頭打者への対応が重要なポイントになることは間違いないといえるだろう。

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