急性白血病乗り越え4番で出場 仁川学院・槇原、初戦敗退も笑顔で「幸せでした」

急性白血病から復帰し、4番を務めた副主将・槇原(撮影・永井優花)
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 「高校野球兵庫大会・2回戦、武庫荘総合9-2仁川学院」(1日、ベイコム野球場)

 勝利をつかむことはできなかったが、2年半ともに切磋琢磨(せっさたくま)した仲間との時間は、格別だった。

 「退院してからずっとこの日のために練習してきたので、(試合ができて)幸せでした」。この日、仁川学院の4番を務め、3打数1安打1盗塁と躍動した槇原葵人内野手(2年※長期の入院で出席日数不足だったため)は、充実感いっぱいの表情で余韻をかみ締めた。

 昨年の9月9日。けん怠感を訴えて病院を受診すると、「急性骨髄性白血病」と診断された。そこから2月の退院までの約半年、つらく苦しい闘病生活を乗り越えられたのは、家族や仲間の支えと「野球がしたい」という純粋な思いだった。

 「入院して3か月目くらいは、見たことない足の細さでショックを受けた。それでも、野球があったから夏の大会は出てやろうという気持ちになれました」

 入院中は、チームメートからの激励はもちろん、報徳学園など他校の野球部員からも応援メッセージが届いた。さらには、オリックス・吉田正尚や広島・小園海斗からもビデオメッセージが送られてきたという。たくさんの人の支えで、この日を迎えられた。

 「しんどいことも多かったですけど、今までやってきてよかった。3年生のみんなには『ありがとう』と言いたいです。両親には帰ってから伝えます」と照れ笑いした槇原。この日の感謝を忘れず、これからも大好きな野球と向き合っていく。

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