オリックス【きょうは何の日】青波爆発!プロ野球新12連続得点
「オリックス18-4ダイエー」(1992年7月26日、グリーンスタジアム神戸)
オリックスは六回の代打・佐藤和弘の今季初適時打などで6-2とリード。
八回1死。途中出場のジュニア球宴でMVPを獲得した高卒ルーキー鈴木一朗が5番手・山内孝徳から右翼線へプロ初となる二塁打を放つ。
「スライダーと思って打ったらストレートでしたね」
初々しい笑みを浮かべたが、この記念の一打が大記録への出発点となった。
続くケルビン・トーベが四球のあと、本西厚博、松永浩美、代打・勝呂壽統、小川博文、石嶺和彦まで5連打、高橋智四球、中嶋聡安打の9者連続出塁で7連続得点。
この回11人目の鈴木が三ゴロ、これで終わったかに見えたが、三塁・藤本博史の送球が高橋智の肘に当たる。さらにトーベの二ゴロを馬場敏史が本塁へとんでもない悪送球で2者生還し、10連続得点のパ・リーグタイ記録。
本西が三塁打で11、最後は松永の左前打で本西が12点目のホームを踏んだ。
大量援護に守られて先発の星野伸之は悠々完投の7勝目。
「おなかいっぱい援護をもらったけど、調子も悪かったからありがたかった」
土井正三監督は「これだけ楽に野球を見られたら何も言うことがない。今までのうっぷんを晴らせたしこれからが楽しみ」とほくそ笑んだ。この大勝で4位に浮上。ナインへのご褒美として27日の練習日が休日になった。
12連続得点は2009年にロッテが14連続に更新した。
佐藤和弘はのちのパンチ、鈴木一朗はイチロー。
当日のスタメンは次の通り。
(5)松永浩美
(4)福良淳一
(6)小川博文
(D)石嶺和彦
(7)高橋 智
(2)中嶋 聡
(3)山越吉洋
(9)山森雅文
(8)本西厚博
(P)星野伸之