阪神・糸井から“2奪三振”の斎藤が好救援 近大泉州が大阪偕星学園破る

 「高校野球大阪大会・1回戦、近大泉州5-1大阪偕星学園」(19日、久宝寺球場)

 超人を仕留めた右腕が、抑えの切り札で躍動した。八回1死三塁のピンチで近大泉州の3番手、MAX147キロの斎藤佳紳(けいしん、3年)が登板。関係者だけの球場に「ウッ!」と気迫の声が響く。「覚悟を持ってマウンドに上がる」という言葉どおり、2死からキレのあるスライダーで空振り三振を奪った。

 この日最速は142キロを計測し、1回2/3を1安打、2奪三振、無失点。背番号10ながら「ピンチで抑えるのがエース」と、背番号1の中尾純一朗(3年)とともにチームを背負っている。

 甲子園出場経験もある大阪偕星学園を封じた強心臓にはルーツがある。阪神・糸井と同じ京都・与謝野町出身。実家は徒歩5分の距離で、祖父同士が親しかった。小学6年の時には所属チームに糸井が指導に訪れ、対戦機会があった。「真剣勝負です」という軟式での“ガチ対決”は3打席。「軟球が破裂するくらい」という本塁打を1本打たれたが、2三振を奪ったことは今も誇りだ。

 ネット裏のオリックス・下山真二スカウトは「躍動感がある。気持ちが前に出ている」と将来性を評価した。今後は大学に進学して腕を磨く。コロナ禍で甲子園の夢はかなわなかったが、「与謝野町(出身)のプロ野球選手は糸井嘉男。その次は僕」と斎藤。「いつかは嘉男さんと対戦したい」。そして、「夢は田中将大投手のようなメジャーリーガー」と明確な未来図を描いている。

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